駐車場の土間コンクリート、どうする?失敗しないための3つの視点

① 土間コンクリートの基礎知識と費用感
新築外構の打ち合わせで最も多いのが「駐車場はコンクリートにしたい」というご要望です。
土間コンクリートとは、地面をならして鉄筋を入れ、コンクリートを流し固めた舗装のこと。
車の重みにも耐えられ、雑草も生えず、見た目もすっきりするのが人気の理由です。
気になる費用感は、1平方メートルあたり10,000〜15,000円前後が一般的(2025年6月現在)。
駐車スペース2台分(約30㎡)なら、30〜45万円程度が目安になります。
② 将来カーポートをつけるかも?今からできる3つの準備
「今はカーポートはつけないけど、いずれ設置したい」
そんなお客様もたくさんいらっしゃいます。
土間コンクリートを先に施工してしまうと、後からカーポートの柱を立てるために一部を壊す必要が出ることもあります。
そんなときに役立つのが、以下の3つの事前準備です。
- ① カーポート柱用の基礎位置をあらかじめ想定しておく
→ 設置予定の場所だけコンクリートを避けておく/砂利スリーブを入れておく - ② 配管や電気の位置に注意
→ 将来の屋根下で水がかりや照明設置の可能性があるため、干渉しないように配管計画を立てておく - ③ 支柱の設置高さや間口サイズに合わせたスペース確保
→ 車の開閉・駐車動線を考慮した寸法を最初から見込む
「将来どう使うか」を想定しておくことで、ムダな解体工事を防ぎ、費用を抑えることができます。

外構の途中までカーポートの寸法が決まらなかったので、奥のブロック際一列を砂利にした好例。これで柱がどこにはいってもOK。見た目もスッキリ、工事もスムーズで余計な費用を抑えられました。

意外と見逃しがちなのが、「跳ね上げ式のリアゲート」の高さ。車は入っても、リアゲートを上げたら天井についてしまった、ということになりかねませんので、注意が必要です。カーポートは屋根を高くするとその分価格も跳ね上がります。しかし、将来にわたる使い勝手には代えられないので、しっかりと確認してくださいね!
③ よくある失敗とプロがすすめる設計のコツ
土間コンクリートでよくある失敗は、以下のようなものです:
- 水勾配が悪く(傾斜がゆるすぎる)、水たまりができる
- または勾配がきつすぎて、バックで入れるのが難しくなる(理想的な勾配は3~5%)
- 目地がなくてひび割れやすい
- 車止めやスロープの位置が合っていない
プロは施工前に使い方を具体的にイメージし、目地の取り方・傾斜・隣地との境界など細かく設計します。
駐車場は一平米あたりの単価が高め&面積が広い部分、であることから、どうしても外構に占める割合が高くなりがちです。
しかし、砂利と代替するなどあまりに省略しすぎると使い勝手の悪いものになりがちです。
過不足なく、どこをどう使いたいかを明確にして依頼するのがポイントですね(^^)
④ 駐車場は「見た目・使い勝手・水はけ」のバランスで決める
デザイン重視でタイル貼りや洗い出しにする方もいれば、コスト重視で一部を砂利にする方も。
・見た目(家との調和)
・使い勝手(車の乗り入れ・メンテ性)
・水はけ(勾配・排水口の設置)
この3つのバランスを整えることで、見た目だけでなく長く快適に使える駐車場になります。

駐車スペースをあえて斜めに区切り、変化をつけた例です。沿道から斜めの方向に駐車する立地でしたので、スリット線がパーキングガイドの役もしています。家屋のベージュな優しいイメージに合わせて、区切りのレンガはピンク系のピンコロ石とカラー砂利にして統一感を。

このブログでは、はじめてでも失敗しない新築外構をサポートする情報をお届けしています。臼杵市・大分市・佐伯市など、大分県南部で外構をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!
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